|
|
《九州》
「古湯温泉 旅館杉乃家」…佐賀県唯一の混浴露天風呂。温泉街の高台にあるので、露天から街が一望できる。
「別府温泉」…湧出量はアメリカのイエローストーン国立公園に次ぐ世界第二位(人が入浴できる温泉地としては世界最大)。質は世界中にある11種類のうち、放射能泉を除く10種類の泉質の温泉が湧いている。
質量ともに世界最高の別府温泉は、別府八湯と呼ばれる八箇所の温泉郷を中心に湧き出ている。その内訳は別府・鉄輪(かんなわ)・観海寺・明礬(みょうばん)・亀川・柴石・堀田・浜脇と呼ばれる温泉郷で構成されている。
「鉄輪温泉」…別府の中でも最も多く温泉源が集中する鉄輪温泉。かなりユニークな混浴が多数あったが、近年一気になくなった。
「ホテル大石」「御宿うずまき」「ホテルやまと」「旅館国東荘」「楽々園」「アートホテル石松」「かなわ荘」、これらは廃業したり、買収されたり、改築されて男女別になったりして混浴ではなくなった宿。ホテル大石に関してはH.Pがまだあった。それによると今も混浴は残している模様。ただし以前のような変な洞窟がいっぱいあったB級混浴ではないみたい。
4軒ほどの宿が混浴を残しているみたいだが、九州の混浴はかなりの勢いで無くなっているので、もし行く場合は事前の確認が必用。
「明礬温泉の野湯」…別府から30分で明礬温泉につく。明礬と言えば秘湯。鶴見霊園の先には無料露天風呂「鶴の湯」、山の中にある「鍋山の湯」、渓流沿いの「蛇(ヘビ)ん湯」。また「鍋山の湯」のさらに上には「泥の湯」という、それこそ秘湯中の秘湯がある。そこからの眺めはまさに絶景。
「ゑびすや」「岡本屋旅館」「別府保養ランド」が明礬温泉の宿では、混浴露天を残している。
「別府海浜砂湯」…別府の港の隣にある上人ヶ浜公園の一角にも混浴温泉がある。
「ええっ? そんな目立つところに混浴があるの?」
はい、市営の混浴が。ただし砂湯だけどね。
砂湯は常に42度に保たれていて、専用浴衣に着替えてそこへ寝転べば、あとは砂かけさんたちが上手に砂をかけてくれる。内湯もあるので終わったらきれいに砂を落とそう。
「壁湯温泉 旅館福元屋」…岩壁を削ってできたような半露天混浴。でっかい岩が傘になって、三方が岩壁に囲まれていて、湯底にも小石がゴロゴロ。壁からも底からも岩の間からボコボコと湯が湧き出している。湯温がぬるめでコケがおおっていて長湯ができるので、ファンには堪らない秘湯感。陽も射さないので女性は入りやすいかもね。日本秘湯を守る会の会員宿。
近くには共同温泉もあって、やはり岩の混浴露天。壁から温泉が滲み出していたのを猟師が発見したから「壁湯」だって。
「長湯温泉 ガニ湯」…2007年12月7日、大分県庁内記者クラブにおいて、長湯温泉協会は「日本一の炭酸泉」であると宣言した。つまりお湯はミネラルを豊富に含んで、その成分は療養・治療・保養に効果が抜群であると言うこと。確かにメガネも時計も真っ白になる。
河原にある名物の無料混浴露天「ガニ湯」。あまりの解放さに観光客は入浴者を見放題。目の保養になるが、入浴者にとっては「日本一恥ずかしい混浴露天」。協会はこの宣言も出さなあかんのんとちゃう?
「赤川温泉 赤川荘」…残念なお知らせがあります。久住赤川温泉の赤川荘の混浴は、白濁湯で露天風呂の手前部分は男女別で加温していて気持ちのいいお湯。滝に近い合流混浴ゾーンが23度の源泉のままなので、そこに居座って女性をジロジロ見ようとしても、そんな不心得者は体が冷えてきて長湯できない。つまりここは、スケベな気持ちを起こさせない混浴の理想形でした。それがこの5月、男女別のスペースのみの営業になり、混浴スペースは閉鎖されました。何すんねん。(写真1枚目)
「湯平温泉 志美津旅館」…「この先、混浴です。よろしかったら、お入り下さい」と張り紙が貼ってあるのは、男女別の脱衣場から男女別の露天風呂と男女別の洞窟風呂を通り抜けた、この洞窟風呂のクライマックス口。
岩肌を伝わって落ちてくるしずくの音が、神秘的な雰囲気へと導き、ぼんやりとランプの灯りに照らされた洞窟はまるで別世界。この先はいったいどうなっているんだろう…。
ドキドキ、探検気分がそそられます。ここからのお楽しみは、入ってから…
最深部は入口の光は全く届かなくなり、この薄暗さはまさに「暗いマックス」。女性も逆に入りやすいはず。
湯布院インターから約15分。温泉街には共同浴場が5つあり、飲むと胃腸にいいらしい。
「筌の口温泉 新清館」…筌の口(うけのくち)温泉は、近くに「震動の滝」や新「九酔渓」、日本一長いつり橋などもあって見所いっぱいだが、やはり一番はここの混浴露天。
とにかく広い。この広さは九州一かも。鉄分を多く含んだ黄褐色の濃い色が湯についているので、女性も体の線が見えないので気軽に入れそう。しかもぬるめで、寝湯ができるような浅い所もあるので思わず寝てしまう?
露天風呂のガイド本にはよく出てくる。
「由布院温泉」…2005年秋から半年放送されたNHK朝ドラ「風のハルカ」、その舞台としてブレークした温泉地・湯布院。高級っぽく思われるかもしれないが、「下ん湯(したんゆ)」という共同混浴露天(200円)もある。
「光の家」「ホテル山光園」「牧場の家」の宿も混浴露天だが、日帰り入浴は不可。
「天ヶ瀬温泉」…別府・湯布院と並ぶ大分三大温泉の天ヶ瀬温泉。ここも河原の混浴露天風呂が名物。
「薬師湯」「古湯」「神田湯」「鶴舞の湯」「駅前温泉」「益次郎温泉」の共同湯はどれも100円で入浴できる。久壽屋旅館管理の「代官湯」は500円。
混浴露天を有している宿は「成天閣」「シャレー水光園」「みるき〜すぱサンビレッヂ」「清風荘」、特に「旅館華水」はMAPPLE九州人気の温泉ランキングで第1位になっている。これらの混浴は天ヶ瀬温泉パスポート(1000円)で3軒に入れる。
「深耶馬温泉」…耶馬渓(やばけい)にも日帰りでの混浴露天が楽しめる。入浴料300円。「若山温泉」はメイン道路沿いにある温泉付きドライブイン。看板が大きく出ている。
「耶馬溪観光ホテル」は、深耶馬溪の中心地で群猿山、鳶果山など岩礁群が一望できる深耶馬溪の代表景勝地、一目八景の大自然に囲まれた温泉宿。ここも男女別脱衣場から露天への出入口だけは仕切岩をもうけているが、景色が眺められる奥は仕切り岩が途切れて混浴になっている。
「筋湯温泉」…阿蘇くじゅう国立公園内、湧蓋山の南東麓標高1000mの高所に、約35軒の旅館やホテル、共同浴場が存在する。「日本一の打たせ湯」を謳っており、多くの温泉施設には打たせ湯がある。開湯は958年、温泉地になっても350年以上の歴史をもつが、明治30年と昭和24年に大きな火災に見舞われて温泉街の殆どが消失しており、現在の温泉地の姿は昭和24年の大火の後の復興により形成された。
「四季の宿すじゆ」「ホテル大高原」「筋湯観光ホテル九重悠々亭」「辛川荘」「宝珠ハイツホテル」「山荘やまの彩」「朝日屋」は混浴を残している。
街の共同浴場は4つあり、混浴内湯の「せんしゃく湯」と打たせ湯の「うたせ大浴場」(入浴券300円をお土産屋で購入し白い土蔵に入る)は名物なので押さえておきたい。「岩ん湯」「薬師湯」は前は混浴だったが今は日替わりで男女交代制になっている。
「黒川温泉」…混浴に詳しい人によると、熊本は日本一の混浴県だそうだ。それはまだ、集落や温泉街にある外湯を、利用者や地元民がマナーを守って混浴文化を大切に守っているから。特に大分との境の九重のあたりはすばらしい混浴が残っている。
「黒川温泉」は温泉ランキングでしょっちゅう日本一になる。人気実力ともに日本を代表する温泉地帯。
「奥の湯」「山みず木」「ふもと旅館」「やまびこ旅館」「山河」「いこい旅館」「新明館」「松乃井」「樹やしき」「帆山亭」「夢龍胆」の旅館は混浴露天風呂がある。
「御客屋旅館」「湯本荘」は混浴だったが、今は男女別に改築された。
黒川温泉には湯巡り手形が1200円で発売されている。これで好きな加盟宿の露天風呂(24リストから3箇所を選ぶ)を周ろう。
【黒川温泉がブレークした過程】
黒川温泉は今でこそ最も人気のある温泉地の一つになっているが、もともと山あいのひなびた湯治場であった。旅館の経営体(戦後は20軒ぐらい)も農家兼業で、昭和50年代には閑古鳥が鳴き、寂れに寂れ、温泉街の存続さえ危ぶまれていた。
その頃、「新明館」の後藤哲也氏は、当時まだ旅館経営の実権は握っていなかったが、人々は「癒し」と「くつろぎ」を求めているのではないかと考えていた。他の旅館は宴会客相手に九州各地へバスを送迎するスタイルだったときに、新たに露天風呂を造って客を自然の中で解放するやり方に変えようと決意する。その脱宴会の考えはなかなか周りには理解されなかった。
旅館敷地内の山肌に向かった露天風呂や、洞窟風呂を3年で完成、まわりには樹を植え、日本庭園で野の山を再現させた。
やがて新明館は盛況となるが、他の旅館主は「あそこは立地がよいから」と依然宴会客中心の経営を変えなかった。
しかし危機感を持っていた「辰巳屋」が後藤氏に教えを請う。1983年6月に「辰巳屋」は女性専用露天風呂を開設。「美人の湯」として大評判になる。以後、各旅館に露天風呂の開設が相次いだ。
続いて黒川温泉は全国に先駆けて「湯めぐり手形」を売り出した。これは野沢温泉の外湯めぐりにヒントを得たもので、この手形で各旅館の露天風呂巡りができる。
これも大ヒットした。以降、全国の温泉街が黒川温泉をモデルに「湯めぐり手形」を発行するようになった。
1990年代の温泉ブーム、ネットやメディアなどでの口コミで今や黒川温泉は国内外から年間40万人、日帰り客を含めれば約90万人が訪れる。その名声は海外にも及び、2009年3月にはミシュラン・グリーンガイド・ジャポンが、温泉地としては異例の二つ星で掲載している。人気の宿は予約もままならず、憧れの温泉地として不動の地位を確固たるものにしている。
黒川温泉はどの混浴露天も洗練されていてすばらしいが、そのいくつかを紹介。
「奥の湯」…混浴露天がいくつもある。宿から河原まで石の階段を降りながら、いくつもの露天風呂の湯巡りができる。男女別の内湯から外に出て、最初の混浴、2つめの洞窟混浴、3つ目の広い混浴、下まで降りると川を目の前にした混浴湯壷がある。滝が前に眺められるよ。もちろん手形でOK。
「新明館」…きょうある黒川温泉ブームの立役者の宿。日本秘湯を守る会の会員宿。やりだしっぺだけあって、黒と赤褐色を基調とした宿の雰囲気は、王者の風格が漂う。洞窟、露天、穴風呂をへて、一番奥に有名な混浴露天風呂「岩戸風呂」がある。「山みず木」は新明館の姉妹館なので、どちらかを宿泊したら無料でお互いを入浴できる。「山みず木」の混浴もいい。
「山河」…中心街より1.6キロ離れた田ノ原温泉側にある忍者屋敷みたいなところ。街より離れているので外来客は少なめ。日本秘湯を守る会の会員宿。
「穴湯」…穴湯となっているが、洞窟ではなく共同の混浴内湯。無人だが100円を箱に入れる。街の中心部にある。
「やまびこ旅館」…ここの仙人の湯は、でかいよ〜。
「松乃井」…広い混浴露天風呂「満天の湯」がある「松乃井」は、街より1キロ離れた高台にある。温泉街から離れているせいか、森のなかにぽっかり浮かぶ感じで、夜はまさに満天の星を見ながら湯に浸かる。外来も少ないので、うまくいけば湯を独り占めできるかもよ。
「いこい旅館」…黒川温泉は一時の不遇時代から比べれば、露天風呂をメインにした方向転換で見事に人気温泉街として復活を果たしたのだけど、いいことずくめでなはい。
全ての旅館が大規模な露天を新しく作ったので、ボーリングをしすぎたせいで黒川温泉の湯量が減り、温泉の危機となっている。循環施設がほとんどらしい。
情緒を楽しむのなら、この「いこい旅館」はレトロな雰囲気で、混浴露天も箱庭風で素敵な時間を過ごせそう。
「扇温泉 おおぎ荘」…満願寺温泉と黒川温泉の両方向から行ける一軒宿。名のとおり扇の形をした混浴露天は、高台にあるので眺めも抜群。「まさに天空の大パノラマや〜」
この展望露天風呂「外輪の湯」以外にも、7つの湯船がある。満願寺温泉の共同混浴露天湯が、民家から見える恥ずかしさと不潔さで入りずらかったら、ここを押さえておこう。
扇温泉には他にも景色が抜群の展望混浴露天を備えている「一心温泉保養所オートキャンプ場」がある。高速代も安くなったことだから、行かなきゃ損かな。
「はげの湯温泉 旅館山翠」…露天風呂、洞窟風呂、石風呂など、16個ものお風呂がある。しかも高地にあるので、混浴露天風呂からは阿蘇が眼下に見える天空の絶景ビュー。
ここは無理してでも、車があるなら行くべき所。ただしある情報では休業中で、2009年夏季再開予定ともなっていた。要確認。
「この風呂の多さ、天空からの眺め、まるで、熊本の温泉デパートや〜」
「小田温泉 民宿萬屋」…有名になりすぎたら、人もわんさか押寄せてちょっと興ざめ? 黒川温泉から車で5分の近場にあり、ここはお風呂も7種類あり、混浴露天風呂もある。しかもノーマーク。もう寄るっきゃないでしょ。さらに5分の近場に萬屋別館の「下鶴温泉 下鶴荘」があり、そこの展望露天風呂も景色が抜群。日帰りOK。
「垂玉温泉 山口旅館」…烏帽子岳の南西中腹に湧く一軒宿。阿蘇の温泉の中でも、最も秘湯らしい秘湯。断崖の下の露天風呂、りっぱな金龍の滝も眺められる渓谷に面した何種類かの個性ある、大小のお風呂。すべてが素晴らしい。ここをNo.1に押す温泉ファンは多い。
「地獄温泉 清風荘」…ここの混浴露天風呂の「すずめの湯」はぬるめの湯が6つの浴槽に仕切られている。屋根も半分かかっている。お湯は青白濁色で浸かってしまえば体の線は全く見えない。体によさそう。底にひいている小石の間から、お湯がボコボコと湧き出ているので、五右衛門のようになんか茹でられてるみたいで、なんか地獄にいるみたい? 垂玉温泉から車で3分の近さ。
「湯の児温泉 山海館」…これは怪しい、B級温泉だ。変な大洞窟露天風呂があり、その洞窟はインディ・ジョーンズみたいに鍾乳洞の中を探検するみたいに各湯船がトンネルで結ばれている。移動するときに男女が交差するところがある(もちろん裸で)。イメージは大海亀に乗って竜宮城への探検? 子供は喜びそう。JR水俣駅近く。日帰りOK。http://www.sankaikan.com/ohuroiro.html
「湯の鶴温泉 永野旅館ようらや支店」…湯の児温泉が「海の湯」、湯の鶴温泉が「山の湯」として、古くから水俣の2大温泉として知れている。しか〜し、われわれには、「山海館」と「永野旅館」こそ水俣の2大B級混浴として、絶対押さえなければいけない聖地なのだ。
とにかくここもひじょうに怪しい。入浴料は100円だし、鶴の変なオブジェはあるし、街にも人は歩いていないし、壁は汚れてシミだらけ、床もミシミシ音がして、空気はなんか湿っている。絶対、浅草の花やしきのお化け屋敷より怖い。しかも混浴。ある意味、これも秘湯。温泉のガイド本にもほとんど載っていない。
「熊本の他の混浴露天風呂」…16軒の旅館がある杖立温泉の「米屋別荘」「くきた本館」「ひごや」、夏目漱石も泊まった歴史ある宿「内牧温泉ホテル山王閣」、植木温泉「いろは旅館」、吉尾温泉「湧泉閣」、菊鹿温泉「菊翠苑」、平山温泉「やまと旅館」、岳湯温泉「白地商店の露天風呂」、滝つぼ温泉「お宿花風月」なども、混浴露天を備えた宿として有名だが、ぼくはまだ行ったことがない。
「弓ヶ浜温泉 湯楽亭」…じつはここもまだ行ったことがないが、前から気になっていた温泉。
大洞窟風呂が名物で、案内には「家族全員で手掘りした全長32mの大洞窟風呂。湯の華を踏みしめながら奥へ進むと、幽玄な雰囲気が漂います」とある。写真を見るとたしかにすごそう。これは混浴なのか?それとも男女時間入れ替え制? とにかくかなりの風情があって、おもしろそうなところだ。どなたか知っている方はいませんか? 場所は天草、天草四郎像がある大矢野町の波静かな弓ヶ浜海岸から少し入った閑静な地に、ひっそりとあるみたい。日本秘湯を守る会の会員宿。
宮崎県は混浴を認めていません。知事が東国原さんなのにね。
「古里温泉 古里観光ホテル 桜島シーサイドホテル」…もう20年ぐらい前、九州の中間温泉劇場で大衆演劇に1ヶ月参加した。これは吉本からの仕事で、もちろん泊り込み。それを終えたぼくと原君と文太は、大阪に帰る前に旅をしょう、ふつうの旅ではおもしろくないから、それぞれが好きなように旅して、6日後に桜島で落ち合おうということで、博多劇場から同時に3人が別方向に出発した。
ぼくは1日早めに桜島に着いたので、ここの温泉にも行った。あまりにもよかったので、数年後に今度はバイクで来た。「げんきくん」の西紫原小学校でのロケの時も再訪した。
「桜島シーサイドホテル」は内湯ゾーンから混浴露天風呂へ行くドアがあり、そこから延々と海に向かって降りて行く。海面よりほんの高めに、男女別脱衣小屋と混浴露天風呂がある。落ち着いていい雰囲気。
有名な「古里観光ホテル」にある混浴の「龍神の湯」。男女とも白い湯浴み着を着るのだけど、背中には「南無観世音大菩薩」と書かれている。入浴しながら目の前に広がる大海原を見ると、あまりの雄大さに思わず祭ってある観音様に「南無〜」と拝んでしまう。
「妙見温泉 石原荘」…九州の温泉ランキングで常に上位にあがる人気宿。天降川(あもりがわ)沿いの露天風呂や混浴の「むくの木野天風呂」は、日帰り入浴も受け付けてくれる。
近くには「和気湯」という無料の露天風呂があり、何でも日本最古の露天風呂だとか。和気清麻呂や坂本竜馬も浸かったんだって。
「新湯温泉 新燃荘」…霧島温泉郷の一番奥にある、標高920mにある新湯温泉の一軒宿「新燃荘」。かなりの人気で年間4万人も訪れるそう。確かにここの混浴露天は広くて、白濁の温泉なので体の線も見えなくて、しかも宿は国民宿舎なので1泊2食でも7千円だから、女性にも人気があるのはわかるわなあ。日帰り入浴もOKだが、ここは泊まったほうが、夜も山里気分が味わえて、人との出会いも生れて満足するよ。
入り口の看板に「秘湯 西の大関」と堂々と宣言するなんて、強気だなあ。
「霧島温泉 霧島ホテル」…ここの混浴風呂は広いよ〜。おそらく内湯では日本で一番広いと思われる。ほんとうの呼び名は「硫黄谷庭園大浴場」と言うらしい。初めて行った人は、学校のプールをもっと大きくしたような内湯のあまりのデカさに、みんなびっくりする。ぼくが行ったときも家族連れの子供が迷子になって泣いていたし。風呂には硫黄泉の証拠の湯の花もいっぱい浮いていた。
他にもたくさん浴槽があるし、でっかい混浴風呂もレデイースタイムを設けているとも聞いた。値段も手頃だった気がする。ただ、今はどうなっているか、正直知らない。
確かにここのお風呂は広すぎるかな? 西のスパリゾートハワイアンズかな(常磐の方は水着着用だけど)。
霧島は今、「さくらさくら温泉」が女性に大人気で、天然の温泉泥パックを体験するために、全国からわんさか女性が押寄せているとのこと。
世の中、何が流行るかわからんなあ…。
「指宿温泉」…いぶすきと読む。九州最南端の混浴露天風呂「ペンション菜の花館」と「民宿うなぎ湖畔」が指宿で楽しめる混浴露天。日帰りもOKだったけど、今もあるのだろうか。昔は指宿は憧れの温泉地で、ジャングル風呂もあったのだけどなあ。B級スポットもあったし。今はもうこの辺り、どうなっているかよくわからない。
いかがでしたか、秘湯の旅は。
秘湯でなければ、三沢の古牧温泉青森屋、日本秘湯を守る会の会員宿でもある銀山温泉「能登屋旅館」、鳥越の滝が圧巻の滝ノ上温泉「滝観荘」、げんきくんショーで半年お世話になった常磐ハワイアンズセンター、草津温泉「大阪屋旅館(中屋敷)」、千葉勝浦ホテル三日月、川治温泉らんりょう、『千と千尋の神隠し』の油屋のモデルの渋温泉「金具屋」、和倉温泉「加賀屋」、天竜峡温泉「峡泉」、南紀勝浦温泉「ホテル浦島」、有馬温泉(実家が最寄)、坊ちゃんの「道後温泉」などは仕事や旅で行きましたが、どれも豪華ですばらしい温泉宿でした。
でもやはり、温泉の真髄はぼくは秘湯、混浴露天風呂だと思っています。
じつは今、混浴は絶滅の危機にさらされています。
兵庫県や東京都のように混浴を禁止している自治体もあります。また今まで混浴だった温泉も男女別時間交代制の導入、貸切に変更(それだったら温泉付きラブホテルと変わらない)するところが増えています。
混浴露天風呂は女性にも人気がありますが、最近は水着・湯浴着を着たり、バスタオルを手巻き寿司のように体にグルグル巻いて(理解はできるけど…)入浴してきます。
以前はタオルを湯船につけるのは非衛生だからマナー違反と言われていましたが、ギャルには処置なしです。しかもかけ湯すらせず、キャーキャー大騒ぎ。裸のこっちが気まずい思いをします。
男性側にもマナーがあります。酸ヶ湯温泉の名物ヒバ造り「千人風呂」は、以前は女性脱衣場から女性が入りやすい浴槽ゾーンは暗黙の境界線が守られていました。ところが物見遊山の男性客は、これを平気で破るようになってきたのです。ついに酸ヶ湯は「お願い」の看板と仕切り表示を出すようになりました。
女性が入ってくる、湯から上がる時は目線を合さない、見ない、これが男性のマナー。マナーを守るからこそお互いが安心して、心地よく楽しめるものです。
野湯なら別ですが、混浴を管理する側も女性が入りやすい配慮をすべきなのです。たとえば、いったん入浴をしてしまえば気兼ねない色づき湯では、せめて出入口だけは仕切板をもうけるとか、男女別露天風呂から合流して混浴ゾーンをつくるとかの工夫もあってもいい。
野湯は危険ということで、多くが立ち入り禁止になってきました。四万ダム近くの「湯の泉」は、赤沢橋から徒歩で10分というロケーション、観光化されていない野天ということで超人気の秘湯でしたが、2004年の12月に湯を止められ閉鎖されました。そしたらその後、配管を壊してまで入浴しようとする者が現れたため、正式に解体が決まりました。ルールを守って秘湯を楽しみたいものです。
同じく四万温泉の中生館は、アダルトビデオの撮影の影響で変態客が続出し(宿はなんでAV撮影を認めたんだろう…)、日帰り入浴が不可になりました。
お風呂を改装したり、増設したりしても、混浴としての利用は許可がおりにくくなっています。
ボーリング技術の発達により、大都市近郊の健康温泉施設、温泉を謳ったスーパー銭湯が増えて、手軽さと安さに負け観光客が温泉宿まで足を運ばなくなってきました。その結果、多くの名旅館が経営難、廃業を余儀なくされています。
昨年6月14日におこった岩手・宮城内陸地震。その影響で宮城県栗駒の湯ノ倉温泉にある湯栄館は建物が水没、廃業しました。湯栄館が水没するようすは、温泉ファンにことさら衝撃を与えました。駒の湯温泉も土石流で消滅し被害は甚大、湯浜温泉、温湯温泉佐藤旅館(日本秘湯を守る会の会員宿)も通行止めで休館、祭べ温泉、真湯温泉も現在は閉館しています。
いろいろな要因から、混浴は減少の一途をたどっています。
温泉はもともと掘り当てるものではなく、自然に湧き出ていた「自然湧出温泉」が始まりです。そんなところに秘湯はひっそりと存在していたのです。
自然の恵み、秘湯(混浴)は湯治の効用があります。介護王国となる日本は、今こそ湯治としても秘湯を再認識するべきです。
絶滅危惧種なる「混浴」。今こそ残そう混浴の「輪」。
混浴は日本が世界に誇る伝統文化、秘湯は世界自然遺産なのです。
写真は上から順に「久住赤川温泉 赤川荘」「堂ケ島温泉」「20代の時に乗りまくった愛車のスーパーホークR」
|
|